和晃BLOG
2021.10.01
季節外れの涼しい話
今朝、出勤前に道路の脇道を見ると
彼岸花が枯れ始めてました。
宿根草の彼岸花は一度根付くと
毎年増えて咲いていくので
今では家の前の歩道脇が真っ赤に染まります。
実家が花屋の山田家では
お彼岸とかは一年でもトップレベルに忙しく
延々とお墓の花を作り続けます。
二つお店があるのですが、
大きな霊園の横にあるプレハブの小さな花屋では
そんな時期に度々不思議な事が起こるです。
お店の営業時間は彼岸の時期は
朝7:00~17:00
主に午前中にお墓参りに来られる方が多いので
早い時間からお店を空けます。
夕方にかけて客足が減り
17時を過ぎるとほとんどお客さんは来ないので
翌日の花の準備を店内で21時位までやっているんです。
20時ぐらいを過ぎると
時々いらっしゃるんですね
ちょっと変わったお客さんが
店は国道から脇に入った所で
墓石屋さんと数件家屋があり
そのまま大霊園の入口に繋がっているので
裏道として抜けてく車が時々通るくらい
特に夜間に歩行者なんて
ほとんどいない所です。
20時過ぎぐらい
その日は彼岸の入りの20日でしたが
おじいさんが窓から店内を覗いていました。
稀にですが夜でも買いにくるお客さんはいらっしゃるので
お店の入口を開けてこんばんわ~と声をかけると
「明るいからうれしいねぇ」と一言
そのまま、ゆっくり歩きながら霊園の方へ向かっていきます。
この先の道路は要所要所に街灯はあるんですが
広大なお墓の中は真っ暗で
正直何にも見えないんですよ。
気を付けてねーと声をかけると
ちょっと振り返ってぺこっと一礼
店の中にいる妹に
こんな遅い時間におじいちゃんが一人で墓参りに行ったけど
大丈夫かなって言うと
あれ、お兄ちゃん初めてだっけ?
あのおじいちゃん
次のT字路らへんまで行くと
街灯の光で消えるから大丈夫だよ
そっか!なら暗くても安心だね!
ってなるかーい!
ビビッてないけどすぐに外に出て
確認しに行くことはやめときました。
信じるか信じないかは貴方次第